もっと自由にアプリを作りたいが金はない、という場合.NETのPaaSであるAppHarborの使用をお勧めします。
AppHarborは.NETアプリケーション用のクラウド環境で、無料から使用できSQLServerなどのDBもつかえます。また、Azureのように「Azure専用」にアプリケーションを作成する必要がなく、いつもどおり作ったアプリケーションを配置することが出来ます(Azureをxxしているわけでは、ない)。
<AppHarborの使用手順>
1.Windows用Gitのインストール
以下サイトを参考にインストールを行います。
Set Up Git
途中で”コマンドプロンプト(cmd)からも使えるようにするか”と聞いてきますので、これはYesにしておいたほうが便利です。
2.Webサイト/Webアプリケーションを作る
いつもどおりWebサイトやWebアプリケーションを作ります。
※Webアプリケーションでないと駄目だという情報が幾つかありましたが、少なくともASP.NETの通常のWebサイト(MVCでない)はデプロイ可能でした。
3.ローカルリポジトリを作成する
コマンドプロンプトでWebサイト/Webアプリケーションのフォルダに移動し、
git init
を実行します。
~いろいろファイルを編集~
4.変更内容をローカルにコミットする
以下コマンドで、変更をローカルにコミットします。
git add .
git commit -m "my first commit"
※このあたりの詳細は、Gitの使い方を参照してください。
5.ローカルのコミットをAppHarborに反映する
AppHarborでは、事前にアカウントをつくりアプリケーションを作っておきます。
アカウントを作った後のトップ画面で、Create new application の箇所にアプリケーション名を入れてCreateボタンを押せばOKです。名前は2で作成したものと同名にしておいたほうが懸命と思われます。
AppHarborでアプリケーションが作られると、以下のようなメニューが表示されると思います。
一番下にある「REPOSITORY URL」をクリックすると作成したアプリケーションのリポジトリがクリップボードにコピーされます。その内容を、
git remote add appharbor xxxx
のxxxxの部分と置き換えてコマンドを実行してください。
現時点でのイメージは以下のようになっています。
AppHarbor上にリポジトリをつくり、そのremote宛先をaddで登録したところです。
git push appharbor master
このコマンド後コンパイルが走り、しばらくするとWebサイトが発行されます。先ほどのメニューのHostnamesというところから、作成されたWebサイトのアドレスが参照できます。
発行後ファイルに変更を加えた場合は、手順4からの作業(登録除く)の繰り返しになります。
Gitのコマンド的には以下の通りです。
~ファイル変更~
git add .
git commit -m "my second commit"
git push appharbor master
※commit時のメッセージ内容は自由です。
※その他※
・PreCompileについて
AppHarbor上でプリコンパイルがデフォルトオンになっているせいか、App_Codeのフォルダがサイトに含まれているとエラーになります。
これを回避する場合、SettingsにあるBuildの箇所で、プリコンパイルをオフにしてください。
・SqlServer/EntityDataFrameworkの使用について
アドオンを追加することで可能になります(20MまでフリーのDBあり)。
接続文字列はConfiguration Variableを使用するか、SqlServerの詳細画面から確認可能です。
Entity Frameworkを使用する場合は、Entity Framework metadata:のところにEntityDataFrameworkを使用するとweb.configに勝手に挿入されるconnectionStringの"res:~.msl"の部分を設定するとEntityFramework用の接続文字列を作成してくれるので、それをweb.configに設定すればきちんと動きます(自動で変換してくれるといううわさも聞いたが、そんなことはなかった)。
動作は.NetFramework4.0/EntityDataFramework4.0で確認しました。
・Git Hubについて
せっかくGitを使っているので、Git Hubに登録するのはアリだと思います。Git Hubはソースコードを共有するためのサービスで、Rubyなどのプロジェクトではかなり良く使われています。
Git HubからAppHarborにつなぐことも出来るようなので、これを機会に試してみても良いと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿